夏休みになって、NHKラジオで「子ども科学電話相談」がはじまりました。
クルマで移動中に聞いたのですが、とにかくおもしろいです。
小学1年生と6年生からの質問が多いような気がします。園児からの質問もあります。3・4年生とかの質問は少なめです。
質問の受け答えは低学年ほど面白いのですが、かなり高度な内容を尋ねています。どうも、その理由はテレビや本などメディアからの情報を元にして質問しているからのようです。
例えば、「○○は、どうして△△の形をしているのですか?」という質問があって、「××君は○○を見つけたのだね。どこで見かけたの?」と先生が聞くと、「テレビで」と答えたりします。ちょっと、どうかな?とも思うのですが、私たちの高度成長世代も自然との触れ合いは乏しいので、もう仕方ないですね。
こうなると、昔と違って先生方も答え方が難しいです。下手な答えを言うと、テレビの説明と違うと言われそうです。質問が高度なので、どうしても答えも高度になってしまいます。
ところが、質問したほうが小学1年生の夏休みだと、いくら耳学問をしていても、まだ10以上の数はわからないというレベルになります。いくら優秀な先生でも、この子に理解できるように答えるのは至難の業です。
このため、ちょっと頓珍漢な解答になりがちで、絶対に子どもには理解できないと思います。しかし、アナウンサーのお姉さんが「わかった?」と聞くと「うん。わかりました。ありがとう。」と応えるのです。先生もお姉さんも、子どもがわかっていないことを知っていますが、そこを追究したりしません。「そう。じゃ、試してみてね。さようなら。」と緩く終わります。
でも、これでいいのだと思います。子供にとっては、偉い先生に質問をして、真面目にきちんと答えてもらったことが凄い思い出になり、尊い財産になります。親も一緒に聞いているでしょうから、後のフォローはお父さんお母さんにお任せましょう。
もっとも、この番組の最も大きな価値は、大人が今更聞けないことを子供を出汁にして知ることができることですね。「風船蔓の種の模様」や「惑星のガスの厚さ」など、”目からウロコ”でした。