「道の駅阿武町」は道の駅/発祥の駅です。

 「道の駅阿武町」は、日本で最初にできた道の駅で、全国道の駅発祥の駅です。

 

 旧建設省が平成5年4月に「道の駅」制度を開始したとき、全国で103か所が第一回登録されました。

 「道の駅阿武町」はその一つです。


 日本海沿いの国道191号に面しており、雄大な日本海を眺めながら入浴できる日本海温泉「テルメ阿胡」があります。

 新鮮な農水産物の直売所、海を眺めながら食事ができる食堂、木質バイオマスで湧かした温水プールもあります。 

 

 ただし、「発祥の駅」というのは第一回登録の103施設の一つの意味ではありません。

 

 「道の駅」というアイディアは、平成2年に広島市で開催された「中国地域まちづくり交流会」のシンポジウムで提案されたのがきっかけです。提案者は、山口県の船方農場グループ代表の坂本多旦さんという方です。観光庁の「観光カリスマ」の一人として紹介されています。

 この提案をきっかけにして、平成3年に「道の駅実験施設」として、阿武町を含む12か所(山口県・岐阜県・栃木県)の仮設施設で社会実験をおこないました。

 この実験施設の多くは仮設だったので、その後は閉鎖されましたが、阿武町と岐阜県の「花街道付知」の二つだけは、そのまま登録されました。


 阿武町が登録された背景は、平成元年の「ふるさと創生資金」の活用の際に、この場所で温泉を掘り当てていたということです。日本海に面した、海岸線の温泉として立ち上げようとしていた時期に「道の駅」構想がちょうど合ったということのようです。

 

 と、ここまで書いて「阿武町(あぶちょう)」って、どこ?と言われそうなので・・

 阿武町は、山口県の日本海側にある人口3500人ほどの町です。萩市の東側(島根県側)に位置します。アクセスとしては、公式にはJR山陰線の奈古駅でしょうが、現実には自動車で行くしかないでしょう。萩市内から20分・山口市内から60分・島根県の益田市から50分くらいです。

 ちなみに鉄道ファンには有名な「惣郷鉄橋」は阿武町にあります。この鉄橋は、日本土木学会が選奨している”日本土木遺産”の一つです。


 さて、阿武町に何があるか?と言うと、めちゃめちゃ綺麗な日本海の海岸と島があります。

 ほぼそれだけですが、一度は見る価値はあると思いますよ。