保険の見直しで老後に余裕を・・

たまにはFPネタで、家計アドバイスをしてみますと・・

 

私は早期退職してしまいましたが、平均的な同い年の皆さんは会社にあと5年余り勤めます。

60歳になったら退職金をもらって一旦退職しますが、同じ会社に再雇用されて65歳になるまで働きます。気になるのは、老後の生活がどうなるのか?ということです。

家庭の事情はひとそれぞれですから、一概に言えることではないのですが、重要なのは収支です。

 

その際に、最初にチェックする支出は「保険」です。かなり、多くの人が保険に無駄なお金を使っています。

☞ お薦め:ライフネット生命の岩瀬社長が書いた『生命保険のからくり』(文春新書)

(生命)保険は、『消費者の不合理な心理を刺激する』商品だと書いてあります。

 

ちょっと試算してみます。

54歳のサラリーマンが、今日突然亡くなった場合に、専業主婦の奥様の今後の生活はどうなるか?

奥様があと40年生きると仮定します。(男性は妻に先立たれると早く死にますが、女性は・・)

 

【収入】

遺族厚生年金 年85万円×40年=3,400万円

寡婦加算   年60万円×15年= 900万円

老齢基礎年金 年60万円×25年=1,500万円

死亡退職金            1,500万円

預貯金              1,000万円  ・・・ 合計 8,300万円

【支出】

生活費    年200万円×40年=8,000万円

 

ざっと上のようになります。つまり普通に生活するだけなら、民間の生命保険はほとんど必要がないわけです。

ここからが奥様とのご相談です・・

あなたに先立たれたら寂しいからから、70歳くらいまでは、年に2回ペースで海外リゾートに行ってゆっくりしたいわね。

年100万円×20年=2,000万円

子どもの結婚資金にそれぞれ300万円くらいは必要よね。

300万円×2人=600万円

一人暮らしになるから、それに合わせて、家もリフォームしなくちゃ・・

500万円×2回=1,000万円

と、足していって、やっぱりあなたの死亡保険金は5,000万は必要よ。

なんてことだと、旦那さん化けてでるしかありませんね。

普通は、奥様もパートで働くことも考えられますから、実際はもっとお金が余ります。

 

5,000万円の死亡保険金をゲットするのに、月に3万円の保険料を払う意味があるのか考えてみましょう。さらに、医療保険やがん保険も高額療養費が適用されるので、現実にはほとんど不要です。

保険を見直すだけで年間50万円とか100万円の支出が減るなんてこともあります。