「サーバント リーダーシップ」は中小企業に向いている

リーダーシップ研修用のテキストをつくるために勉強したのですが、歴史がある成熟した中堅・中小企業には特に適していると思います。

 

最初に書籍の紹介です。

「サーバント リーダーシップ」 

ロバート・K・グリーンリーフ著 / 金井壽宏・金井真弓訳 英知出版 2008

 

私たちの時代のリーダーシップというのは、方針を決め戦略を立て・先頭に立ってグイグイ引っ張り・メンバーの力を最大限に引き出し・結果に結びつける。と言ったものだったように思います。

しかし、今の時代には少々合わなくなってきています。

 

少子高齢化は、会社にとっても同じで、リーダーシップ研修を受ける人の年齢も上がってきていますし、リーダーが率いるチームメンバーにもベテランが多く含まれます。

そういうチームで結果を出すリーダーシップにはサーバントリーダーシップという考え方は合っています。

 

大企業や官僚組織のようにしっかりした制度の下で動くわけではない中小・中堅企業には、特に適した考え方のように思います。

 

サーバント(奉仕する)リーダーシップをごく簡単に言えば、メンバーに対して奉仕することを通じて、信頼され、主体的に協力してもらえる状況を作り出すリーダーシップのことです。

アメリカのマネジメント研究者:ロバート・K・グリーンリーフが、1970年に提唱しました。

 

小企業であれば会社そのもの・中堅企業であれば課長(係長)を想い浮かべてください。

☞ あなたはリーダーですからチームの業務の終了に責任を負いますが、業務の計画を立てたわけではありません。あなたはチームメンバーの仕事を指示しますが、あなた自身の作業もあって監視を受けています。あなたは全工程の一部を担っているだけで、要求が高まっても達成感を感じられません。

 

つまり、リーダーシップをチームを導くこととか、メンバーを操ることと考えてしまうと、うまくいきません。これに対する一つの啓示がサーバントリーダーシップです。

 

書きはじめたのですが、ブログにはちょっとテーマが重いので、別の機会に譲ります。

興味がある方は、是非本書を手に取ってみてください。