上位は北欧の国が独占しています。日本は「お母さんに優しくない国」という評価のようです。
朝からテレビで報道していましたので、少し調べてみました。
このランキングを出しているのは、セーブ・ザ・チルドレンという団体で、「母の日レポート」として公表しているそうです。
(1)妊産婦死亡の生涯リスク、(2)5歳未満児の死亡率、(3)公教育の在籍年数、(4)国民1人あたりの所得、(5)女性議員の割合の5つの指標で、保健・栄養、教育、経済、政治への女性参加を総合的評価しているそうです。
それぞれの指標を上位3か国と日本・韓国を並べると以下になります。(2)は低い数字が、それ以外は高い数字が好い評価になります。
日本は(3)公教育の在籍年数が低いですね。小学校~大学(4年)までで16年では、世界的には短いということなんでしょうが、長けりゃいいというわけでも無いように思います。
(4)国民1人当たりの所得でみるとノルウェーは天然ガスの産出国ですからとても高いです。
ざっと眺めてみると、日本が32位になっているのは(5)女性議員の割合が原因ですね。ただ、女性議員が多いのが、お母さんに優しいということにつながるのかは微妙な感じがします。
さて、北欧の国が今一番悩んでいるのは、子どもの学力低下が進んでいることだそうです。
天然資源を別にすれば、北欧の稼ぎはフィンランドのノキアや、スウェーデンのエリクソンなどICT企業の技術力が支えています。
数学や科学の高い能力が重要な競争力になっていました。
最新(2012年)の国際学力テスト(15歳)の順位は(OECD34か国)以下です。フィンランドはまだ上位を保っていますが、ノルウェーとスウェーデンは順位を下げています。
読解力:1位/日本・2位/韓国・3位/フィンランド・16位/ノルウェー・27位/スウェーデン
数学:1位/韓国・2位/日本・6位/フィンランド・22位/ノルウェー・28位/スウェーデン
科学:1位/日本・2位/フィンランド・4位/韓国・22位/ノルウェー・27位/スウェーデン
ちなみに、韓国はOECD諸国で女性の就業率がイタリアに次いで2番目に低く、日本は6番目に低い国です。逆に最も高い国はノルウェーで、2番目に高いのがスウェーデンです。
お母さんに優しい国と子どもに優しい国は少し違うのかも知れません。
注意)統計を扱うとき、本来すべき配慮をしていないので、正確な情報とは言えないです。