ありのままに経営する・・社長のための老子(44)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第五十一章です。

 

この章も文章のつながりが少しおかしくなっています。また、哲学的な内容なので、ちょっと社長さん向けに意訳します。

 

道生之、徳畜之、物形之、勢成之。

是以萬物、莫不尊道而貴徳。

道之尊、徳之貴、夫莫之命而常自然。

故道生之、徳畜之、長之、育之、亭之、毒之、養之、覆之。

生而不有、爲而不恃、長而不宰。

是謂玄徳。

 

社長が、会社をありのまま自然に経営すれば、品格が蓄えられて、生産性が上がり、業績は向上していきます。

多くのよい製品を作ることで、自然に尊敬されて品格のある会社になっていきます。

つまり尊敬される会社、品格のある会社になるということは、社長がそうなれと命令したからといってなれるのではなく、ありのままに自然にそうなっていくものです。

そういう会社は、無理をすることなく生産し、品格を蓄え、利益を増やし、社員を育成し、成果を出し、その地にとどまり、刺激をしながら、関係するみんなを養いながら、その地域を穏やかに覆っていくものです。

そして、利益を自分だけのものとせず、業績を上げても自分だけの力だと自惚れず、どんなに成長しても支配するようなことはしません。

こんな会社こそが、最も品格がある会社だと言われるのです。

(社長をするなら、こんな会社を目指していきましょう。)