老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第四十八章です。
有名なのは3行目です。「無為にして、しかも為さざる無し」
「無為」は自然の道理を理解して、それに素直に従うことを言います。つまり、人間が持ってしまった欲望を捨てて、倫理的に正しいことをおこなうということです。
社長が、心を落ち着けて余計なことをせず、従業員を信頼して、正しいことだけを行うならば、会社の利益は積み上がって発展を続けていきます。
為学日益、為道日損。
損之又損、以至於無為。
無為而無不為。
取天下常以無事。
及其有事、不足以取天下。
誰でも勉強をすれば知識は増えていきますが、自然の道理を知るようになれば知識は減っていきます。
知識がどんどん減っていくと、最後には自然や正義と一つになれます。
社長がその境地になって正しいことをおこなえば、会社が達成できないものはありません。
会社を正しく経営するためには、いつでも無理をしないことです。
知識に頼って無理なことをしていると、会社はうまくいかなくなります。