心を落ち着け余計なことはしない ・・ 社長のための老子(41)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第四十八章です。


有名なのは3行目です。「無為にして、しかも為さざる無し」

「無為」は自然の道理を理解して、それに素直に従うことを言います。つまり、人間が持ってしまった欲望を捨てて、倫理的に正しいことをおこなうということです。

社長が、心を落ち着けて余計なことをせず、従業員を信頼して、正しいことだけを行うならば、会社の利益は積み上がって発展を続けていきます。

 

為学日益、為道日損。

損之又損、以至於無為。

無為而無不為。

取天下常以無事。

及其有事、不足以取天下。

 

誰でも勉強をすれば知識は増えていきますが、自然の道理を知るようになれば知識は減っていきます。

知識がどんどん減っていくと、最後には自然や正義と一つになれます。

社長がその境地になって正しいことをおこなえば、会社が達成できないものはありません。

会社を正しく経営するためには、いつでも無理をしないことです。

知識に頼って無理なことをしていると、会社はうまくいかなくなります。