老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第四十五章です。
新卒入社の季節ですが、この章は新入社員さん向けの講話にも使えます。
大成若缺、其用不弊。
大盈若冲、其用不窮。
大直若屈、大功若拙、大辯若訥。
躁勝寒、静勝熱。
清靜爲天下正。
成功している先輩はどこか欠けているように見えて、その仕事ぶりにたるみがありません。
充実した仕事をする先輩はどこか空しいようで、その仕事ぶりは行き詰ることがありません。
大きく伸びていく人はどこか曲がって見え、大きな功績をあげている人はうまくは立ち回っていないように見え、難しい交渉に成功する人は口下手に見えるものです。
(見かけに惑わされずに、本質を見極めなさい。見栄えではないのです。真面目に一生懸命に取り組むから成功するのです。)
動き回れば寒さに勝て、静かにしていれば熱さに勝てます。
(そのとき必要なことを自然におこなえばよいのです。)
もし、あなたがこれからずっと、清らかに静かに勤めていくならば、いつか会社を支える人になるでしょう。