各地の観光地や大都市では、海外からの観光客がとても増えているように肌で感じます。
外国語の会話を聞く機会が増えました。以前話題になっていた「自撮棒」の実物を1日に何回も見るようになりました。
今月、観光庁が公表したデータでは、驚くような数字になっています。
今年2月の訪日外国人の数は、昨年の2月と比較して57.6%増の138万7000人でした。もちろん、過去最高の人数です。2月の日本は、観光の好適時期ではないのに、すごい数字だと思います。
最も多いのは、中国からのお客さまで、35万9000人で昨年2月の160%増でした。昨年の160%ではなくて、増えたのが160%(2.6倍)です。
関係が悪くなっているような印象の韓国ですが、39%増の32万2000人がお越しくださいました。中国やタイ・フィリピンなどへの観光は減っていますから、日本人気が高まっています。
アジア・アメリカ・ヨーロッパ・・、世界中の多くのお客さまが日本を訪れ、概ね好い印象を持ってお帰りいただけたものと思います。
外国人観光客による消費は非常に大きく、昨年の調査では一人当たり15万円(中国人観光客では23万円)となっています。今年2月の人数ですと、2100億円を超える消費が予想されます。
この消費を受け入れる体制が十分かと言うと、特に地方では、まだまだだと思います。優秀な観光資源としては、自然や生き物、歴史的建造物から先端産業まで豊富にあります。ただ、それを活かすソフト分野は改善の余地が多くあります。
特に山口県では、訪日観光客の4分の1近くを占める韓国人観光客の受け入れが重要です。
韓国からのお客さまは福岡県への入境が最も多いのですが、行先では大分県と熊本県など九州が人気になっています。最近は、鳥取県や沖縄県などが韓国で積極的なキャンペーンをして観光客を増やしています。
日本人の韓国旅行は滞在日数が3日以下の場合が過半になのですが、韓国からのお客さまの滞在日数は5日前後と少し長く、ゆったりした日程になっています。
短期滞在型な観光提案や地理的な近さからリピート型の提案の可能性がまだまだあります。
是非、進めていければと期待しています。