ふくのはなしを書きます

下関では、ふぐ(河豚)のことを”ふく”と呼ぶと言う都市伝説があります。仮に”ふく”と書いても、発音はふぐです。

 

ふぐのシーズンが到来しました。

 

 下関市の南風泊(はえどまり)漁港は、伝統的な「はえ縄漁」で獲れたふぐの水揚げ港です。この時期には大変な活気です。「袋競り」といって、袋の中に競り人と仲買人が手を入れて、握り合って値段を決める独特の競りが毎朝早くにおこなわれています。

 

さて、とらふぐの歯はとても鋭く、何にでも噛みつく性質があり、生け簀のなかでふぐ同士でで噛み合いをします。そこで、獲れたふぐの歯はすぐにペンチで取ってしまいます。

 

最近では下関のふぐも8割は養殖です。稚魚から約2年間を海上に浮かべた生け簀の中で育てて出荷します。養殖のふぐも稚魚のうちに歯を抜いて、生えてくる度に捕まえて、またペンチで歯を取ります。

 

以上、ふくのはなし(歯無し)でした。お粗末です。