山口県の観光に対する提言

ある方から、山口県に観光に来た際の印象と提言を聞きました。

 

山口県には、優れた観光資源はたくさんある。

 

しかし、寺院・歴史的建造物・博物館などの施設では、受付で数百円の入場料を払うと、質の低い古臭い説明書を渡されて中に入るだけ。興味のある展示でも解説の文章もこなれておらず判り難い。施設と展示の関係性なども理解しがたい。

 

主要施設には解説員を配置したほうがよい。解説はボランティアの老人でなくて、有給の職員のほうがよいだろう。入場料は今の2~3倍くらいに設定したほうがよい。

 

山口県には富裕層が利用できる長期滞在が可能な良質な宿泊施設が少ない。

そこそこの品質を合理的な価格で提供する宿泊施設に魅力は乏しい。山口県の単価1~5万円の宿泊施設は、別に山口でなくても構わないような画一的なサービスしか提供していない。

もっと高価格設定でも構わないので、山口らしさを演出できる宿泊施設が必要だろう。一泊客単価を10万でなく30万円や50万円にした施設があっても、それに見合うサービスが提供できるならお客は必ず来る。

 

観光案内サービス、例えば「花燃ゆ」で人気になっている萩市や防府市などで、朝ホテルにピックアップしにきて1日観光案内するようなサービス。個性的でおいしい昼食と何らかのアクティビティー(例えば陶芸や染色の体験、ジオパーク探検など)を提供できるなら、客単価2万円以上で問題なく集客できるだろう。おもてなしができる良質な乗務員を確保することが条件になるが・・。

 

総じて山口県では、そこそこのサービスしか提供されていない。観光立県を目指すなら、宿泊客、特に連泊してくれて高額な対価を払っても良質なサービスを受けたいという顧客をターゲットにした施策が求められるだろう。現状には大いに不満がある。・・と言うことでした。