中小企業の類まれなオリジナリティー

診断士の研究会で、中小企業のオリジナリティーを活かしたいよね!という話になりました。

 

新年の研究会でのお話です。企業の相談をよく受けられる診断士の方から、中小企業の社長さんが「うちの会社には何もよいところが無い」とか、「親会社の景気次第」とか、話をされることが多い。ところが、こちらから見ると、物凄い強み、特に創造性やオリジナリティーを持っている会社なんだ。だから、気付いていない強みを意識してもらうだけで、業績が好転する会社がたくさんある。もったいないなぁ、と言われていました。

 

一つの例として、ある機械加工の社長さんが「うちの機械は平凡で、職人の腕もありきたりだ。」と、相談員が「でも、大手のA工場からの交換部品製作の仕事は御社が独占していますよね?」と尋ねると、「あぁ、あそこの装置は特殊で分解が難しいんだが、うちは出向いて分解して持ち帰っている。それで、どんな状態になっているか確認してから、交換部品を作っている・・・」だそうです。

何が言いたいかは、おわかりと思います。

 

オリジナリティーとは、新発見・新発明・新創造からではなく、自社の技術や活動を再発見・再発明・再創造することから生れます。

多くの中小企業は、とても控え目で遠慮深い存在です。無理に自社のよいところを隠しておくことはないでしょう。よいところがあるならば、それをお客様に使ってもらって、役立てるのだと考えれば仕事の幅が広がっていくと思います。