立命館大学の「日本の名字マップ」が話題です

 日本列島にその地域に多い名前を掲載したもので、おもしろ地図コンテストで優勝したそうです。

 人の移動がこれだけ多くなっても、名字には地域性が色濃く残っていることに、改めて驚きました。東日本では佐藤さん、鈴木さん、高橋さんが多くて、西日本では山本さんと田中さんが多くなっています。これはまぁそうだろうと思っていました。

 少し意外なのは、東日本では名字の数が少なくて、西日本では多くなっていることです。上位10位までの名字が占める割合をみると、岩手県では28%を超えていて、東北地方全体では約25%、関東以東でも17%くらいになります。一方、沖縄を除く西日本では10%強の水準です。

 西日本のほうが人口密度が高く、人の移動も多かったことが原因だろうと思います。

 

 県別でみると、沖縄県の名字は多いほうから、比嘉さん、金城さん、大城さんと少し独特です。これも、まぁそうだろうと思います。

 ここで意外なのは、各県の1位が青森県では工藤さん、香川県は大西さん、宮崎県は黒木さんとなっていることです。他の件ではベスト10に入らない名前が1位になっています。

 そう言えば、私の知っている工藤さんは青森出身でしたし、大学のとき宮崎出身の黒木さんがいました。こういう地域ネームがしっかり残っているのは、好ましいことだと思います。