新幹線の軌道試験車:ドクターイエローは有名ですが、道路用にも同じような車両があります。
路面性状測定車は、既に1985年頃には実用化されていたそうです。但し、そのころは40~50㎞/h以下の低速走行で慎重に測定していました。今は、高速道路なら100㎞/hで、しかも夜間でも測定できるそうです。写真はNIPPOさんの「ロードスキャン」というクルマです。日本道路さんは「ロードビジョン」、他にも「ロードキャッチャー」や「ロードタイガー」・・各社が工夫を凝らせた測定車を運用しています。
道路のひび割れ・わだち掘れ・窪みなどの異常を高性能カメラとレーザー測定で見つけます。GPSを搭載しているので、高速で走っていてもどこに異常があるのか、瞬時に記録されていきます。
目視点検ではモレが出てしまいますし、人力でゲージを使って測定するのは手間が掛かるのはもちろんですが、昼間の時間帯に通行止めや車線規制が必要になります。このため、日本中の道路を路面性状測定車が走り回っています。
選挙期間中ということもあって、公共インフラにかかるコストが議論に上げられます。新たな道路などのインフラをどんどん建設していこうという時代ではありません。維持し補修して長く使うことが大切です。そのためには、このクルマのような調査して分析する技術の進歩が貢献していきます。