老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第二十六章です。
重爲輕根、靜爲躁君。
是以君子、終日行、不離輜重。
雖有榮觀、燕處超然。
奈何萬乘之主、而以身輕天下。
輕則失本、躁則失君。
重いものは軽いものを根本として支えます。静かなことは騒がしいことを主として抑えます。
したがって、経営者が事業をおこなうとき、お金や経営資源を手元から離さないことです。
(輜重:軍隊の糧食・被服・武器・弾薬など、輸送すべき軍需品の総称)
会社がどんなに繁栄していたとしても、浮かれることなく、心安らかに気持ちを静めなさい。
あなたが、会社のトップである経営者ですから、自らを社会より軽々しく扱ってはなりません。
経営者の軽々しい振る舞いは会社の資本を失うことになり、騒がしい行いは会社の地位を失うことになります。