エコアクション21:環境問題解決の先導役として期待されます

現在のエコアクション21登録事業者は、制度発足から10年を経て、約8100件です。

 

環境省は、環境マネジメントシステムと環境コミュニケーションの要素を併せた、「エコアクション21(EA21)」を2004年にスタートさせてから10年になりました。

EA21は、企業だけでなく学校や公共機関など広範な組織で、環境経営システムを構築し運用するとともに、社会との環境コミュニケーションを行うための仕組みです。

 

先行して1996年に制定された環境マネジメントシステム「ISO-14001」は、環境経営システムを構築して自主的に環境目標の達成に取り組む、国際的に標準化された制度です。現在、国内の認証事業所は約2万件です。

 

一方の、EA21は、環境経営システムを中小組織向けに簡易にしたうえで環境活動レポート機能を付加した日本国内の制度です。

 

ISO-14001では客観的な認証審査がおこなわれるだけですが、EA21では審査人から環境への取り組みについて指導や助言を受けられるところも大きな違いです。また、必ず把握すべき環境負荷として、二酸化炭素排出量を挙げており、地球温暖化対策への貢献を期待していることも特徴です。

 

EA21は簡易システムですが、国内ではISO-14001と同等の認知を得ています。官民金融機関からの金融優遇措置を受けたり、官公庁向けの取引条件に対応している場合も多くなっています。今後も、中小事業者や公的機関の参加が増えることを期待しています。

 

【参考】エコアクション21地域事務局やまぐち