尾道は、とても魅力的な町です。毎年500万人くらいの観光客が訪れます。
地域ブランド調査2014、が全国の市町村の魅力度ランキングを発表しています。
1位は函館市・2位は札幌市・3位は京都市です。中国地方では、21位に出雲市・36位に尾道市・43位に倉敷市がベスト3です。
尾道市は長年にわたって観光都市として上位の人気を誇っています。
尾道は平地が少なくて坂の多い小さな町です。狭い尾道水道を挟んで向島があり、古来交通の要衝でした。
風光明媚ですが、歴史的な史跡や特別な観光施設はあまり多くありません。
しかし、林芙美子や志賀直哉の小説・大林宣彦の映画などで広く紹介されたことで、つづら折りの狭い坂や、どこからでも穏やかな瀬戸の海が見える独特の雰囲気に多くの人が魅かれています。
尾道市にとって観光産業を振興することは大切なことだと思います。
尾道は、道幅が狭く坂の多い街ですから、自動車も自転車も使いづらいうえに、公共交通でのアクセスも山陽本線が主となり、あまり便利ではありません。ネガティブな状況ですが、このためにツアー客が比較的少なく、ゆっくり楽しみたいグループや家族連れには好評です。
ところで、千光寺公園の西展望台の近くで、かつて観光施設であった尾道城が20年以上放置されて廃墟になっています。尾道にはもともと城はなく、熱海城のように外観をお城に模した施設ですが、経営破たんしたそうです。崩落の危険さえもありそうに見えます。
折角の魅力を削ぐ要素ですから、早く撤去したほうがよいと思います。