ノーベル物理学賞に、青色LEDの開発に貢献した日本の3人の科学者が決定しました。
そこで、身近なLED照明について・・
「LED照明に交換すると、現在の蛍光灯の○○%の省エネ効果が期待される。」という言い方をする場合があります。ちょっと注意が必要なのは比較している蛍光灯の消費電力です。
40Wの蛍光灯を2灯取り付けた一般的な照明器具の場合、消費電力はいくらになるでしょうか?
普通は40×2=80Wと考えそうですが、15年以上前のもの(安定器が磁気式で、これが電力を消費する)でしたら100W前後を消費します。
一方で、最新の蛍光灯(Hfインバータ)でしたら70Wを下回って、しかも20%くらい明るくなっています。
同じ明るさのLED照明の消費電力は32Wくらいですから、比較の対象によっては省エネ70%も省エネ50%もあり得ます。
先ずは、現在の蛍光灯照明の型式を調べてみることがお奨めです。
LED照明には安定器が不要ですが、交流電源を直流に変換する電源装置(コンバータ)が必要です。LED素子は劣化はします(暗くなっていく)が、寿命そのものは非常に長い(人間の寿命より?)ことが大きな魅力です。しかし、電源装置のほうが先に寿命が来ます。
電源装置をLED照明に内蔵するケースが多い(手間が少ないので)のですが、新築のケースなどでは外付けタイプを選択することも検討してみましょう。外付けのほうが、電源装置が受ける熱的なダメージが少ないので、一般には寿命が長くなります。