作業している人に「だいじょうぶか?」と尋ねると、あまり考えずに「だいじょうぶ」と応えます。「それ、安全か?」と尋ねると、ちょっと考えます。
「だいじょうぶか?」は尋ねる側が「だいじょうぶ」って返してほしいと期待しているのがわかります。つい、「だいじょうぶ」と返してしまいます。
だから、工場では使わないで、「その作業、安全か?」と尋ねます。
「安全」とは、”全く安らか”なことですから、そんなことはあり得ないので、「保護メガネしているから目に入らない」とか、「安全帯を使っているから転落しない」とか、「ダブルチェックで確認します」といった返事が戻ってきます。
「安全」と「危険」は明確に区別されることはありません。右上の状態はあり得ません。
「危険」(「リスク」と言ったほうがよいか)のなかに「安全」を見つけて、作り出すことが必要です。