広島市の土砂災害に思うこと<防災工事を強力に推進する>

広島市で発生した大規模な土砂災害では未だに多くの方が行方不明になっています。

 

報道での主な論点は主に三つです。一つは、地球温暖化が原因で過去に経験したことのないような異常気象(豪雨)が多発している。二つは、不手際があって特別警戒区域への指定が遅れていたこと。三つは、早めの避難指示によって空振りでも構わないので逃げること。


日本では土石流の危険がある個所が52万か所余り指定されていて、今回の現場もこの指定には入っていたそうです。そうであれば、土砂災害を防止するような砂防工事こそ、もっと強力に進めるべきではないでしょうか。

日本は世界で最も自然災害の多い国です。危険だからと言って、逃げていては住むところが限られます。仮に土砂災害の危険が無くても、水害やその他の災害の危険が高いところばかりです。


日本の砂防工事技術は世界に誇れるものですし、工事関係者の技能と努力は誰もが認めるところです。毎年繰り返される災害とそれに立ち向かう国土保全が日本の力ではないでしょうか。公共工事を一律に不要ということはないと思います。

また、砂防ダムは沢の上流に作られる比較的小規模な土木施設で、土石流の原因を取り除きます。津波の防潮堤など生活圏の近くに作られる巨大な防御施設ではありませんから、コスト対効果が比較的に高いと言えます。

 

異常気象は日本だけに襲っているわけではありません。世界の人口は増加し、生活水準が高まることで居住域も広がっていきます。日本の優れた技術と管理ノウハウは世界の発展と安全に貢献すると思います。