田中将大の故障をきっかけに、大リーグでも投手が疲労を取るのに中4日では短いという議論があります。今の日本のプロ野球では中6日が標準です。
私が応援している広島カープの年棒合計は約21億円です。今季の予定していた先発6人(前田・バリ・祐輔・大瀬良・九里・福井)の年俸合計は5.3億円で全体の25%を占めます。
巨人の場合は年棒合計46億円で先発6人で12.8億円。約28%です。日本の場合は概ね1週間に6試合ですから、先発6人いれば中6日で毎週同じ曜日に登板することになります。
大リーグの場合は中4日の登板ですから先発5人です。ヤンキースの年俸総額は237百万ドルで、先発5人(サバシア・黒田・田中・ノバ・ピネタ)の年棒合計は66百万ドル。約28%です。
必要になる費用が期待される成果を反映しているならば、日本でもアメリカでも、先発投手はチーム成績の25~30%くらいの責任があるということで、同じですね。
登板間隔を広げて先発投手の人数を増やしても、全体の責任は変わりません。つまり、年俸総額が同じ(一人当たりの年俸を抑える)なら、中4日だろうが中6日だろうが、経営的には変化がないということです。一方で、これだけの費用をかけているのに途中で故障が頻発する損失は許容できないとも言えます。