廃棄物リサイクルの状況に驚いた

リサイクル法(資源有効利用促進法)は2000年6月公布、2001年4月施行です。

 

この法律は「循環型社会」形成のために、3R(Reduce,Reuse,Recycle)の概念を導入しています。法律制定の基準になったのは、1997年度の実績です。この年の日本の廃棄物最終処分量は、6700万トンであり最終処分場の残余年数は全国平均で3.1年。首都圏ではわずかに0.7年でした。街がゴミで溢れるのは時間の問題という状況だったわけですね。

 

日本人は、困難が迫ると驚異的な改善を成し遂げるものですが、ここから猛烈な活動が始まりました。企業や自治体では、ISO-14001取得がブームになり、3Rやmottainaiが広く浸透していき、家庭ゴミは厳格な分別がおこなわれました。

 

この結果、法律が施行された2001年の最終処分量は4200万トンと、なんと既に40%削減されていました。最新でデータがまとまっている2011年度の最終処分量は1200万トンと1997年の18%に過ぎません。この時点で最終処分場の残余年数は、14.9年になっています。

 

日本(日本人)というのは、凄い国(国民)だと思います。